近況のご報告です
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2012年4月21日 フロリアード2012が、4月5日から10月7日までオランダのフェンローで開催されています。10年に1回の国際園芸博覧会ですので、今年は約40カ国が参加して、各国の花、草木、野菜など園芸植物の他に、各国の文化を紹介するイベントが都度つど催されます。博覧会のテーマが、自然と調和して、生活の質を高めましょう!Be part of the theater in nature, get closer to the quality of life という題目に誘われて、私達もイースタ休暇を利用してフェンローのフロリアードに出かけました。 フェンローは、 アムステルダムより南東に約185km ドイツとの国境にある田舎町で、フロリアードの会場は高速道路沿いにありますので、車や観光バスで行きます。私達もナビでマーストリヒトから現地に朝、開園と同時に着きました。先ずはフロリアードの係の誘導によって、車の駐車場(10ユーロ)に停めました。その日は天候が悪かったので、訪れる車が少なかったようです。 駐車場から、決められたシャトルバスに乗って、会場近くで、バスから降りるような手はずになっていました。 シャトルバスを降りた地点から、ファーマの必需品である大きな長靴の飾った道を、徒歩で通リ抜けて (私の住んでいたニュージランドでは長靴のことを ガンブーツと呼んで、農作業を行う人は勿論、田舎暮らしをするためには、不可欠な長くて丈夫な靴です。だから飾ってある長靴には、何処の国の人も、きっと愛着を感じるのでしょうね) 会場の前には、今年の参加国の旗がたなびいていました。 チケット売り場に着き、そこで会場費一人25ユーロ,ゴンドラ乗車券6ユーロ(一人一回だけの乗車にかぎる),英語版パンフレット7ユーロ、それに駐車料金10ユーロ 合計で48ユーロを支払って、Innovatorenと呼ばれるモダンな入口の建物に入りました。 後ろに高くそびえる長方形の建物が Innovatorenと呼ばれ、入口と出口になっています。会場が66ヘクタールもある広い森の会場ですので、この高い建物だけが、道に迷っても戻れるシンボルのようなものでした。そこから、フロリアードと呼ばれる道を徒歩で歩くか、写真右側のゴンドラに乗って、先ずは広い森の会場を上から眺めても良いでしょう。 会場は、自然と調和して、生活の質を高めましょう!というテーマにそって、5つのエリアに分かれており、森で区切られています。私達は、ゴンドラの終点、Relax & Heal エリアに、先ず行きました。 ゴンドラの上から見たRelax & Heal エリアの眺め Green engine エリアの眺め Environment エリア 左上に見える青いカラスバリの建物は、 レストランアクアパビリオンです。そのなかにオランダの郷土料理がありました。 World show stageエリア、 右上に白く見える屋根が、パーフォマンスをするステージです。 もう一つは Education & Innovation エリアですが、写真を撮るチャンスを逃してしまいました。 ここでは子供達の自然教育が行われます。 Relax & Heal エリアの中に日本庭園が作られていますが、まだ未完成でしたから、きっと、日本は東北地震のために予算を減らしたのではないかと私は思いました。 ここには、日本の料理を出す 禅レストランがありました。 そこから森を散歩しながらEnvironment エリアに行きました。 このEnvironment エリアには各国のパビリオンが立っていました。 Environment エリアに川口市が独自に出展した日本庭園が完成されていましたので、私はホット胸をなでおろしました。 中国のパビリオンは大きくてお金をかけているのが一目で分かるほど精巧な家屋と庭園が作られていました。 インドのパビリオンの中は、沢山のインド特製の民芸品が売られていました。 インドネシアは昔オランダの植民地だったせいか、湖の傍に立っていて立派です。、世界遺産のBorobudur Temple の模型もパビリオンの中に作ってあり、この博覧会でインドネシアを強くアピールしていました。 ルクセンブルグの庭には植物で作った自転車の造形が飾られていました。 夕方にWorld show stage に行って、若者たちの躍動感あふれるアフリカの音楽とダンスによる農作物の収穫劇を見ました。 4月なのに朝はマイナス5度位の温度で、昼も日射しが出ても10度なので 観客も寒そうでした。 防寒はしていったのですが、寒さのせいで私も、とうとう風邪をひいてしまいました。 ルクセンブルグに戻ってから Green engine エリアの中のビラフローラの建物で、日本の展示が為されていることを、後になって知りました。わざわざオランダまで行ってきたのに大事な物を見失ったような気持ちがしました。 日本の博覧会は、入口付近に全体のマップがあり、入場券を払った時に、会場案内のパンフレットを配るかして その日のイベントがモット分かり易くなっていますが、フロリアードに関しては、それがありません。案内の人も少なく不親切な対応ですので、事前に調査してから、この博覧会を見に行かないと満足な気分にはなれないと私は思いました。 又、韓国のパビリオンも建設中で準備が間に合わない所も多かったようです。 花壇の花も、寒さで見頃ではありませんでした。ニュージランドのクライストチャーチのハグレー植物園の1万種の世界から集めた自然な花、草木などの植物を見慣れた私にとっては、ちょっと物足りなさを感じました。 夏になると、この博覧会も軌道に乗ってモット華やぐのではないでしょうか? だからヨーロッパを旅するのはもっと暖かくなった頃がお勧めです。 でも、出口付近で、音楽隊が演奏をしていました。ステージの下を見てくださいね。自転車が見えますね。この楽壇の人達も自転車に乗って会場に通勤しているのでしょうね。やはり、オランダは低地で、山も少なく道がフラットなので、自転車の移動がしやすいことと、オランダの人の省エネルギーに根差した合理的な生き方が、自転車王国を作り上げていると思いました。 1日があっと言う間に過ぎて、ホテルに帰る道中には、昔の伝統的な 水車 water wheelを高速道路沿いで観ましたが、比較的に小さい形で今は作動していませんでした。最近では風のエネルギーを利用した 風車 Windmill の方が、一般的でした。 それよりは、農業で有名なオランダですが、工場地帯も多く見受けられ、工場の煙突から沢山煙が上がっていたのには、ビックリでした。今ヨーロッパは経済危機に陥っているギリシャ、イタリア、ポルトガルに比べ、オランダはこのように大変活気ある国でした。これを支えるのは、勤勉で率直なオランダ国民の気質ですね。 オランダの益々の発展を祈ります。 松村温江
by m-mitsue
| 2012-04-21 03:15
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